Rouge Tea Party @Caltech

Caltechで理論物理の研究をしています。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

6月後半〜7月上旬


さて、4年ぶりのニューヨーク。
妹様がこちらで2ヶ月ほど働くらしいので、僕も休暇を兼ねて来ている。

南カリフォルニアの気候に慣れてしまったので、こちらの湿気のある暑さがとても辛い。。。
あんましやる事が無いのと、日本の夏が懐かしくなったので、ヨスガノソラとか見たりしてダラダラと。


最近は、Caltechの同僚たちといくつか共同研究をしている。
あまりこういう経験が無いので、少しとまどい気味だけれど、みんな得意な事が全然違うので楽しい気がする。
イメージとしては恋人をとっかえひっかえする女の子のような感じで、色々な人と試していけたらいいなと思う。

僕は、アイデアを出したり、物理を数学的にシンプルに記述するのとかは得意みたい。
でも研究が複雑になっていって、色々なツールを組み合わせる必要が出て来ると、途端にダメになる。
だから、field theoryみたいに論文をたくさん出す必要がある分野がいちばん、相性が悪い。。。

多分、処理は速いけれど、記憶容量のとても低いタイプのコンピューターなんだと思う。
なので僕ができないことをしてくれる人と働くのは、良いことかもしれない。

結局、Caltechの外に出て人と話すよりも、Caltechの中で同僚とランチしてる方が、よっぽどスマートな議論ができるし。


指導してる学生にあげたプロジェクトに、なかなか面白そうな結果が出て来た。
最初は、簡単なトレーニングのためのプロジェクトのつもりで、僕がやってる研究と組み合わせて一つの論文にしようと思っていた。
けれど今は、正直彼の結果の方が面白い気がして来たから、6対4くらいの割合にしようかと心変わり、

僕にとって2人目の学生だけれど、今回もなかなか個性的な子で楽しい。
こういった荒削りだけれど、クレイジーで優秀な学生と出会えるのもアメリカだからこそ。
もちろん日本の学生も優秀なんだけど、僕と良い化学反応が起きるのは、間違い無くこちらの学生だと思う。

何にせよ、僕自身はものすごく2年間くらいスランプだったけれど、良い刺激が得られた。


さて、その学生は昨日からポーランドに帰省中で、僕は話し相手がいなくてとても暇だ。
なので、彼が帰ってきたらちゃんと丸投げできるように、新しい研究プロジェクトを探ったり。

最近のニュースとしては、
*Group Meetingにちゃんと出るようになった。
*ランチをなるべく同僚たちと食べるようになった。
*同僚と研究の話をするようになった。
など、自閉症的症状に改善がみられたこと。


久しぶりに本を読んだりしたので、そのレビューでも。


Flatland: A Romance of Many Dimensions (Dover Thrift Editions)Flatland: A Romance of Many Dimensions (Dover Thrift Editions)
(1992/09/21)
Edwin A. Abbott、Dover Thrift Editions 他

商品詳細を見る


邦題は、フラットランド 多次元の冒険、らしいです。

Flatlandというのは、2次元平面世界の住人を題材にした物語。
僕らが3次元世界に生きているように、彼らは2次元の世界に生きている。
その世界に、3次元世界からやってきた人が、2次元世界の人々にどうやって「もう一つの次元」の存在を伝えるか、試行錯誤。
そんな感じのストーリー。

きっかけは、近年の3次元トポロジカル絶縁体の研究に関連して、2次元界面で起きるエキゾチックな物理現象についてgroup meetingで皆で議論していた時に、この本が話題になった。
英語圏出身の人はみんな読んだ事があるみたいだったし、非英語圏の人もみんなストーリーは聞いた事があったみたいだった。
どうも、アメリカとかだと中学高校の頃に読まさせられたりするみたい。このビッグウェーブに乗るしかない、というかkindleで0円だったので読んでみる事に。

この本は、研究者としては幾何学的な視点が面白いのだけれど。一個人として最も印象に残ったのは、「女性」の扱いだった。
この2次元世界では女性という存在はものすごく蔑視された存在として描かれている。
当時(1884年頃)は女性がようやく大学に通い始めた頃で、そんな旧態依然とした社会に対する風刺として描かれているのだけれど。
最初読んでいるうちは、作者が本当に女性を蔑視しているのか、女性を蔑視する社会を風刺しているのか、判断しきれない部分があった。
米amazonのレビューだと、女性蔑視だ!って勘違い発狂している人とかもいたりして、ジェンダー的な視点でもなかなか強烈な本だったと思います。

(追記)

その後、Lunchの時にこの本がまた話題に上がったのだけれど、大半の人が作者の女性の扱いについて誤解していたことがわかった。
最後まで読んだら、作者が当時のイギリス社会への風刺として書いていることは明らかだと思うんだけれど。
特に、英語が母国語だったらその辺は感覚で何となくわかるものかと思ったのだけれど、けっこうみんな適当なんだなと思って驚いた。


安達としまむら (電撃文庫)安達としまむら (電撃文庫)
(2013/03/09)
入間 人間

商品詳細を見る


さて、次は百合小説。

安達さんと、しまむらさんが、甘酸っぱい感じでイチャイチャする話です。
それ以上でも以下でもない。そういう意味では、良いラノベだった。

しかしこれは百合小説。なので、肉体的な性別ではなくて、精神的な性別をどう描くのかが大事。

個人的には、安達さんは女性という感じがしたけれど、しまむらさんは男性という感じがした。
この辺は狙ってやってるのか微妙なラインなんだけれど、この設定はやはり両方が女性的であってこそ成り立つと思う。
だから、あくまで僕の個人的な感想としては、結局男女の恋愛というフレームワークでしか描けなかった点において、これは作者の力量不足だったのでは、という気がする。


マーメイドライン (IDコミックス 百合姫コミックス)マーメイドライン (IDコミックス 百合姫コミックス)
(2008/02/18)
金田一 蓮十郎

商品詳細を見る


実例としてあげると、同じ百合作品でも、こちらの漫画は性というものに対する感覚がとても繊細。

でも、この辺りは好みなのかなとは思う。
百合姫とか読んでても、本当にいろんなベクトルの作品が載ってて、素直に感心する。
僕は、ゆるゆりのような、「女の子がかわいいから、男は全員排除しました」みたいな作品よりも、何故ヘテロでは駄目だったのかが描かれている方が好きだ。




スポンサーサイト
  1. 2013/07/16(火) 22:11:32|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<7月後半 | ホーム | 6月前半>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://rougetea.blog94.fc2.com/tb.php/37-2bdf671d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。