Rouge Tea Party @Caltech

Caltechで理論物理の研究をしています。

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4月下旬

せっかくなので、今回は写真を交えつつ。研究の方は、架橋を迎えているといった感じなので、また後日。

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ホーキング博士がCaltechに来ていた。ホーキング博士と言えば、車椅子の物理学者として有名な、あのホーキング博士。
実はCaltechとはとても縁の深い研究者で、毎年1、2ヶ月ほどCaltechに滞在することになっている。
その度にCaltechのコミュニティに向けて、ブラックホールについての一般講演をしてくれる。

講演自体は面白かったけれど、どこまでが本人の考えた物なのかなあ、と思ってしまう僕は、純粋な気持ちを失ってしまったみたい。

こちらでの僕のボスはホーキング博士と大親友で、何かにつけてはホーキングとブラックホール関連の賭けをしていることで有名なんだけど。
理論物理学の歴史を作って来た人たちの近くで、同じ空気を感じられている現状はとても幸せなのかも。


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週末、閉塞感のある町に嫌気がさしたので、北に見える山を目指して自転車をこいだ。
40分ほどかけてたどり着いた山のふもとからハイキングコースがあって、その終点には滝があった。
って、滝めっちゃ小さい。。。

やっぱりLA付近は昔砂漠だったから、こんな小さい滝でも貴重だったんだろうなあ、と思いつつ。
マリファナ吸いながらハイキングしてる人とかもけっこういて、山火事になったらどうするんだよって心配になったり。

ハイキング中は、久しぶりに一般的アメリカ人を身近に見る機会があったけれど、自然に向かって平気でペットボトルを投げ捨てたり、やりたい放題だった。
まあアメリカの自然はひたすら広大だから、ゴミを捨てるくらい実際には大きな問題じゃないだろう。
それでも、アメリカにおける1%くらいの素敵な人たちと、その他99%の差は凄まじいと改めて思った。


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とても素晴らしいと、何人かの友人から激押しされていたGamble Houseに行った。
Greene and Greene設計のこの家は、和洋折衷な素敵な作りで、細部までこだわっていてとてもキュートだった。
1908年に建てられたらしく、当時はまだ空調は無くて、それでも電気は通り始めた頃で、それ故にモダンさと古めかしさが共存している不思議な雰囲気だった。

こういうのが、「古き良きアメリカ」なんだと思う。

ちなみに、この建物にはUSCの建築学科の学生が毎年2名住むことができるらしい。
とても羨ましいシステムだと思った。


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ドルトムント対レアルマドリード観戦@近くのバー。

フットボールは人生に例えられる、ということで今回の教訓は。

1、ネームバリューや年棒に惑わされて移籍してはいけない。

2、大事な試合で無意味に守備的にならない。

3、ユース時代を過ごしたチームに戻って来るなんて、ロイスは素敵。

4、日本はアメリカではなくて、ドイツを目指すべきなのかも。

5、どんな相手にも油断してはいけない。







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  1. 2013/04/26(金) 15:26:13|
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4月上旬

アルゼンチン人の友達が、ドイツのMax-Planck研究所からCaltechにやって来た。これから2年間の任期らしい。

元々の出会いは、関連する研究をお互いにやっていて、メールを交換する機会があって、その半年後くらいに彼がMITに来る機会があって、その半年後くらいに僕がMax-Planck研究所に行く機会があって、その1年後に僕がウィーンの学会のついでにミュンヘンにビール飲みに行く機会があって、そんな感じで仲良くなっていった。

ほんと、研究の世界は広いようで狭いなと思う。狭いようで広い、のほうが正しいのかな。

せっかくなので久しぶりの再会を祝いつつ、お互いに今やってる研究テーマを順番に全部話してみることに。彼は、Thermalizationなどの根本的な問題に興味を持っているようだったけど、娘も出来たのでちょっと研究の進行は遅れ気味だと言っていた。僕は、自分のアイデアを説明していて、もっとゴールのはっきりした問題設定をしないといけない、と反省した。


このあいだ、Caltechに合格した大学院生がこちらのグループを訪問していた。

アメリカでは、複数の大学に出願するのが一般的で、みんな8つくらい?、は出願する。そして、合格を貰った大学院を順番に訪問してみてから、どの大学院にするのか決めるのが普通。訪問費用は大学院側がカバーしてくれる。優秀な学生だと多数のオファーが貰えるので、全米ツアーが出来たりもする。ちなみに僕は4つ出してMITとCaltechからオファーが来た。

その子は、Harvard、MIT、Caltechに合格していて、どこにしようか迷っているようだった。こちらのボスは、その子に何かビビっと来たものがあったらしく、みんなで頑張って説得しようという流れに。実際とても優秀そうだし、今グループには女性が一人もいないし、興味を持ってる内容も今のトレンドと絶妙にずれているので、多様性面でも最適な人材。

よくよく考えてみると、僕はHarvard、MIT、Caltechの全部に所属した事がある、多分とてもレアな人材なので、僕も3つのスクールの違いの説明に貢献。ただ、僕はけっこう正直にMITとCaltechの良い所と悪い所をリストアップした。Harvardについては、その子のスキルセット的に向いていない気がしたので薦めなかった。

そんな感じで、Caltechに来るように説得するなかで、グループのみんなでその子をご飯に連れて行ったり、飲みに行ったり、思いも寄らない形でグループ内の絆も強くなる。こういうのは、とても面白い気がした。


お仕事の方は、やった気になってるけど、最後まで完成させていない研究がたくさんありすぎて、これはとても良く無いと思ったので、これから一つずつ論文にしていくことにした。

という事で、まず1つまとめてみたのが、繰り込み群におけるLimit cycleの話。普通だとLimit cycleなんて出て来ないのに、僕の研究してるモデルだとワサワサと出て来る。しかも今の所それは誰にも知られていない模様。ということで、系統だってLimit cycleとその周辺について研究したよ、というもの。前の論文にほんの少しだけアイデアをスケッチしてあるので、今回はもっとフォーマルに理論を展開する感じの論文にした。

大体の原稿が完成した所で、Literature Studyの一環として同じ家(の屋根裏)に住んでいる日本人の弦理論家のNさんにお話を伺った所、弦理論のコンテクストでも面白いかもしれないというお言葉をもらった。NさんはCFTにおけるLimit Cycleの可能性についての専門家で、このトピックについてのレクチャーノートまで書いていらっしゃるので、色々と学ぶには最適な研究者だ。後ほんの少し知識を増やしてから、論文全体を眺めてみて、そして投稿予定。


研究における、もう一つの大きな反省は、数値計算を疎かにしてきたこと。そんな決意から、ずっと前に証明しようと思っていたConjectureを数値計算をしてチェックしてみることにした。すると、簡単に反例が見つかった!もっと早くに数値計算していれば、無駄な時間を過ごさなくてよかったのに。

そんな感じで、身を以て数値計算の大切さを思い知ったのだけれど、Conjecture自体は少し修正されたversionのまま生き残っている。というか今になって考えてみると、修正版の方があからさまに正しそうに見えるし、筋も通ってる。何故正しいはずなのか、ある程度論理的に説明できるし。修正版のConjectureは、かなりのパラメーターレンジに対して数値計算をしてみて、合っているので、自信を持ってConjectureだと言っても問題なかろう。

もちろん、パラメーター空間が無限に大きくなる極限で本当は証明したいので、厳密な証明にはならないのだけれど、それでも「合っていそう」な内容を提唱することも重要だと思うようになった。これも大きな進歩かな。こちらも数値計算の結果が出揃い次第(数日かかる計算がある)、さくっと論文にまとめてしまおうと思う。


さて、以下は最近飲んだビールのリスト。Delirium Tremensは、とても美味しい。4月に入ってから、もう8杯も飲んでいることになる。2日に1杯ペース。Iron Throneも美味しかったなあ。

4/1 近所のバーにて

Delirium Tremens (draft)(☆☆)
Ommegang Iron Throne Blonde Ale (draft)(☆) 新作らしい。
Ommegang Rare Vos (draft)
Ommegang Gnomegang (draft) コラボらしい。

3/30 ビール試飲会イベントにて

Hanger 24 California Spring Beer
Oude Geuze Vieille Oud Beersel お酢の味がした。
Elder Brett Saison-Brett Golden Ale(☆)美味しいけど、高すぎ。
Cismontane the Citizen
He'Brew Messiah But Brown Ale ラビ(ユダヤ教の司祭)が作ってるらしい。
Dogfish Head Chicory Stout
Marin Brewing San Quentin Breakout Stout
Cease & Desist
Straffe Hendrik Bruges Quadruple
Firestone Wookey Jack

(☆☆)=殿堂入り 中毒症状
(☆)=美味しい また飲みたい


  1. 2013/04/17(水) 14:35:55|
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